*STAFF BLOG*
2026.10.23
本を読みました④~『けんぐゎい』
朝倉かすみさんの直木賞受賞作品。
初めて手にする著者の作品でした。
読売新聞に寄稿(?)していた朝倉さんの
軽妙な文面に魅了され、手に取ったこの小説。
思っていた感じとあまりにも違っていてビックリ!
登場人物は、酷い痘痕持ちだったり、酷い火傷をおった女性だったり、
どこか風変りな(行動とか言動とか)女性だったり。
そんな女性たちが嫁いだり奉公した手習い所の「旦那さま」は
彼女たちに「一生外側にいるしかないんだ」と言い放つ。
「普通じゃない」者は皆「圏外」だと言いたいのだろうか?
でもね、読者からすれば、
「旦那さま」も歪んだ性癖をもっているから、即アウト!
ハイ、お前も「圏外」ね。
そして人生の「圏外」に自分の意志とは別に追いやられた女性たちが
自分たちの力で、自分たちの生きる場所を作っていく・・・
そこが痛快!
「外見」や「知能」なんかで「人生の外側」でしか生きられなかったはずの女性たちが集まれば、
そこは「人生の内側」であり、
そこで「自分らしさ」を発揮できる・・・それが江戸で起きるのだから痛快でしかない。
結局、みんな「圏内」にいたり「圏外」にいたりするんだよね。
現代だって、その時々・その時のコミュニティーによって
立つ位置は毎回変わってくる。
でも、江戸時代と比べて、
今では女性も堂々と生きられる時代で、大活躍している女性も
いーーーっぱい いる。
どこにでもチャンスは転がっている良い時代なんだね。
だから、帯にこんな言葉が。
『起きろ、おまえら。
踊るにはもってこいの夜が来た。』
私も 踊ろう。
せっかくの人生だから。
K

